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バイアスは知るだけでもかかりにくくなります
あなたは「バイアス」という言葉を耳にしたことがありますか?
心理学を勉強している方でも無い限り多くの人は、バイアスにかかっています。
「バイアス」とは、人間の脳に備わった思い込みや先入観の事です。
このバイアスには様々な種類がありどれも人生をネガティブな方へ導くやっかいなものが多いです。
しかし、そのバイアスを理解することでバイアスによる損失を無くし、物事に対して合理的に正しい判断が出来るようになります。
そんなバイアスの種類について紹介していきます。
バイアスの種類① 現状維持バイアス
この現状維持バイアスは個人的に一番やっかいではないかと思います。
どういったものなのかというと、
どう考えても変化を起こした方が合理的であるにもかかわらず、未知のものや新しいものを受け入れずに、現状維持を選んでしまうバイアスです。
例を挙げます
・会社が月80時間の残業+パワハラまがいの嫌みを言ってくる上司がいるのに「根性で頑張ろう」と思っている。
・恋人が浮気していることに気づいたが、関係を壊すのが嫌で言い出せずにいる。
・明らかに今より成長に繋がるプログラミングスクールを見つけたが、「今のところでいいや」と思っている。
こういった変化を嫌う本能は、昔、人間が新たなチャレンジをする事には命の危険が伴っていたことが原因であると考えられています。
新しい狩り場を探したり、住処を移動する事は命がけであったからです。
しかし、今の時代は何か新しい挑戦に失敗したところで命を落とすことまではありません。
むしろこれからの時代はテクノロジーの発展に伴いめまぐるしい勢いで世の中は変化していきます。
そんな世の中では変化に適応出来ない人間から淘汰されていきます。
なにかに挑戦するときに現状維持バイアスを理解していれば、それだけで止まっていた足を一歩前に踏み出す勇気が沸いてきます。
自分の人生を振り返り「現状維持バイアス」により挑戦出来ていなかった事があれば、今から挑戦してみるのも良いかもしれません。
バイアスの種類② 好感度ギャップ
これは、非常に多くの人が陥ってしまうバイアスです。
どういったバイアスであるかというと、初対面の相手と会話した際などに何の確証もなしに、「変なこといってしまったな」、「この人自分の事あんまり良く思わなかっただろうな」と思ってしまう事です。
その後もその事を引きずっちゃって、上手く会話出来なかったりするかも。
何の根拠も無い場合、大抵は自分が思った以上に相手の自分に対する印象は良いです。
その事を普段から意識するだけで、無駄なストレス無く良好な人間関係を構築しやすくなります。
バイアスの種類③ 体型バイアス
このバイアスは読んで字のごとく、人は相手の見た目で「この人はイケメン、美女だから優秀そうだ」などどその人に対してのイメージを作り出すことです。
確かにある程度見た目が綺麗に整っている人は仕事が出来る方が多いですし、だらしなさそうな人は自分に甘かったりします。
しかし、見た目とは裏腹にその人の本質はまったく正反対の性格だったりもします。
このバイアスの注意点は、自分から見た他人では無く、他人から見た自分に体型バイアスがかかっている場合です。
自身が体型バイアスを理解していればある程度回避する事は出来ますが相手からのイメージを操作する事は出来ません。
マイナスのイメージを体型バイアスで持たれないよう、常に見た目には気を遣うと良いでしょう。
バイアスの種類④ ネガティブバイアス
良い変えればネガティブ思考ということも出来ます。
これは、常に意識がポジティブよりネガティブな事に向いている人の事です。
ネガティブな人はポジティブな人よりも視野が狭く心に余裕が無いため、目の前の不幸、危険に巻き込まれる可能性が高くなります。
もしもあなたが自分の人生、いつも運が悪く、失敗ばかりだと感じているのならそれはネガティブバイアスにかかっているのかもしれません。
自身がネガティブバイアスにかかっていると認識するだけでもバイアスによる悪影響を和らげる事が出来ます。
バイアスの種類⑤ 隠れナルシストバイアス
この隠れナルシストバイアスはナルシストとはまた種類が違います。
ナルシストとは言うまでも無く自分は優れている、能力があり自分大好き人間です。しかし、ナルシストはその事を隠しません。
嫌われがちなところはありますが、自尊心が高いため常に努力をしたりと悪いところばかりではありません。
一方隠れナルシストバイアスの人は、ぱっと見ナルシストには見えないにもかかわらず、心の中では「自分は天才、能力がある」と思い込んでいます。
私が思い浮かべる隠れナルシストで分かりやすい例は「ウシジマくん」に出てくるキャラクターたちです。
この隠れナルシストたちは、自意識だけが異常に高く、その割に何の努力もせず、他人から嫌われる傾向があります。
あなたが隠れナルシストだと思うなら、何か実績を残しているかどうかで判断出来ます。
何の根拠も無いのに自信満々なのは、もしかしたら「隠れナルシストバイアス」にかかっているかもしれません。
隠れナルシストなままでは人生の成功は厳しいです。
今すぐ自分を客観的に見直して隠れナルシストバイアスにかかっているようなら卒業しましょう。
バイアスの種類⑥ エイジズム
このバイアスは「年齢を理由にして新しい事に挑戦しようとしない」事をいいます。
「もう年だから、今から挑戦しても無理だな」、「年だしパソコンとか使いこなせないよ」このような考えはエイジズムの典型例です。
年齢を言い訳に限界を決めつけるのはもったい無いです。
人生で一番若い日は今日です。
年齢を理由にして逃げないでください。
挑戦し続ける事でしか理想の人生は手に入りませんよ。
バイアスの種類⑦ 感謝ギャップ
人生の豊かさ、幸福度は「ありがとう」の数で決まります。
この感謝ギャップというバイアスは、感謝のメリットを実際より低く見積もり、ついついありがとうと感謝を伝えることを控えてしまうことです。
このバイアスの根幹には、「相手がこちらの感謝の気持ちを受け取ってくれるに違いない」、「感謝の言葉なんて恥ずかしくていちいち伝えてられない」
などと感謝の気持ちを伝えることのパワーを理解していない人がこの感謝ギャップに陥りやすいです。
そしてその人たちにどれだけの感謝の気持ちを伝えてきましたか?
この感謝ギャップにかかっている状態では幸せな人生を送ることは厳しいです。
感謝の言葉は相手に対して伝えるためと、自分が幸せであることを実感するための2つの意味があります。
普段あまり他者に感謝の気持ちを伝えられていなかった人は、今日からでも遅くありません。
どんなに小さな親切にでも「ありがとう」と伝えるようにしましょう。
まとめ
今回は「バイアス」についてその種類と特徴を紹介してきました。
バイアスは脳に元から備わっているものなのでそれを回避する事は簡単なことではありません。
しかし、ここまで読んでくれたあなたはバイアスについて理解を深め、バイアスによる人生の損失を減らすことが出来るかと思います。
またバイアスにかかりにくくするためには、メタ認知を使う方法も有効です。
の記事でメタ認知について詳しく解説しています。ぜひ読んで参考にしてみてください。
バイアスは他にもたくさんの種類があります。
興味がある方はネットでググれば出てくると思いますので調べてみてください。
それではまた。